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英語に「Oxbridge」という言葉があります。イギリス最古の大学で、約900年の歴史をもつ University of Oxford(オックスフォード大学)とイギリスで2番目に古い University of Cambridge(ケンブリッジ大学)の名称をとったもので、両大学の総称としてだけでなく、ときには「イギリス上流社会」の意味でこの言葉が使われることもあります。
両大学は、今も世界最高水準の教育・研究機関の一翼を担っています。この2校には、他の大学にはみられないさまざまな共通項もあります。カレッジ制はその代表的なものです。現在、オックスフォード大学は39のカレッジと宗教系の6つのホールで、ケンブリッジ大学は30 のカレッジで構成されています。学生は大学入試とともに、いずれかのカレッジに所属することになります。つまり「オックスフォード大学」「ケンブリッヂ大学」といった名称のキャンパスは存在しないのです。
各カレッジは、宿泊は食堂などの生活設備をはじめ、図書館や談話室、スポーツ施設などを個別に持ったある種独立した組織です。学部生の場合、少なくとも最初の1〜2年間はカレッジ内の部屋が提供されます。大学教育の根幹を成す個別指導(Tutorial)が各カレッジ内で行われる点も大きな特長です。
カレッジの選択は、入学申請の際に行います。カレッジごとに「個性」があるので、雰囲気や学習設備の充実ぶりを調べる必要があります。特に学部課程の場合はカレッジによって提供される専攻や強い分野が異なるので、内容を十分チェックすることが大切になります。一方、大学院の教育・研究は、カレッジ単位ではなく専攻分野ごとに行われるため、カレッジの選択が学習や研究に与える影響はそう多くはありません。
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