Q:オーストラリアから渡米して進学した理由を教えてください。 A:大学を選ぶ際、オーストラリアに残って大学進学する、帰国して日本の大学に進学する、新しい場所で進学する、という3つの選択肢がありました。私の大学進学の目的が「人間としての幅(行動、人脈、思考など)を広げること」だったのと、大学ではビジネスを学びたいと思っていたので、ビジネスの本場であるアメリカに決めました。
Q:奨学金を受けられたそうですが、どんな条件でしたか?
A:President’s International Scholar Awardという名称(現在はInternational Achievement Scholarship)で、留学生(学士)対象の奨学金です。毎年約30名ほどに、年$4,500が授与されています。返さなくてもいいタイプの奨学金で、高校時の成績(GPA)が最低でも3.5というのが条件です。場合によっては、修士や博士課程の学生も選ばれる可能性があるそうです。
Q:進学した大学の特徴を教えてください。
A:ポートランド州立大学(以下PSU)は1946年創立のオレゴン州内最大の総合大学で、120を超える学位プログラムがあります。学生数は約27,000人で、その内の約1,500名が世界97ヵ国から集まった留学生です。オレゴン州の最大都市の中心地に位置し、働きながら大学に通う学生が多いため、学生の年齢層が一般よりも高めで自立した学生が多いですね。ビジネススクールは州内最大で、都市計画や環境学のクラスが近年注目されています。
Q:大学では2つの専攻を取っているそうですね。
A:もともとの専攻が経営学科だったのですが、必須科目を履修していくうちにマーケティングに興味を持ち始めました。マーケティング分野の一部であるアドバタイジング(広告)もPSUでは専攻できると知り、マーケティングの知識をより深めるために、大学3年になる際に専攻をマーケティングとアドバタイジングマネージメントの2つに変更しました。
この2つの専攻の授業はどれも実践的なプロジェクトが多く、実際に地元の企業のためのマーケティング戦略や広告戦略を考え、企業の方々の前で発表をする機会がたくさんありました。グループミーティングは基本的に授業外に行い、長いミーティングだと1回につき8時間に及ぶこともあって大変でした。一学期間に複数のプロジェクトに同時に取り組んでいたので、タイムマネージメントが大切でしたね。
Q:特に苦労した科目や思い出に残っている授業はありますか?
A:学問的な難しさで苦労した科目といえば、コンピュータサイエンスの授業です。プログラミングを学ぶというビジネス学部生の必須科目で、避けては通れない授業でした。教授のオフィスに通いつめてわからないところを徹底的に克服し、クラスメイトと週末に勉強会を開いてお互いを鼓舞し合っていました。
思い出に残っているのは、マーケティング学科生が一番最後に履修するマーケティング戦略の授業です。グループプロジェクトとして、自分たちが好きな会社を選び、その会社のマーケティング戦略を考えました。私のチームは5人で、飲料メーカーを選びました。そのメーカーの商品を販売する際のマーケティング戦略を考えて60ページのレポートにまとめ、プレゼンしました。飲料メーカーと密にコンタクトを取って商品データを提供してもらい、グループメンバーとは毎日長時間に及ぶミーティングを重ねました。ディスカッションがヒートアップすることも何度もありましたが、ここまでお互いに言いたいことを言い合えたのも信頼し合っていたからだし、みんなの目的が実際に会社に使っていただけるような戦略を考え出すと一致していたからだと思います。
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学校敷地内の生徒の憩いの場であるパークブロック |
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パークブロックで毎週末行われるファーマーズマーケット |
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大学のフットボールチームの試合を応援しているチアリーダー |
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1年生時にルームメイトと住んでいた寮の部屋 |
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毎週土曜日に大学の敷地内で開かれるファーマーズマーケット。地元の人たちで賑わいます |
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パワースポットとして有名なセドナ。旅行で訪れ、大地のエネルギーに癒されました |
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