Q：環境工学の授業では、具体的にどのような勉強をしていますか？
A：基礎的な数学や化学の知識をベースとして、大気汚染や水質汚染などの環境問題解決のために何が行われているのかを学んでいます。例えば、浄水場の細かい過程を、物理、化学、生物の視点から学習したり、デザインプロジェクトという科目では、水質をある一定レベルに向上させるために一番効率のよいタンクの大きさを割り出してデザインする、といった授業もあります。

Q：現在通っている大学はどんなところですか。
A：ノーザンアリゾナ大学はフラッグスタッフという北アリゾナに位置する小さな町にあります。アリゾナ州では３番目に大きな大学で、ホテルレストランマネジメント分野が特に充実しています。近くにグランドキャニオンがあるため、世界各国からツーリストがフラッグスタッフを訪れ、キャンプやスノーボードなどのアウトドア・アクティビティが人気。標高が高いのがちょっとした自慢で、この頃、肺が強くなった気がします。

Q：大学で、特に興味を持って取り組んでいる授業は？
A：フィールドトリップや実験など、実践的な授業がとてもおもしろいです。今まで受講したコースで印象に残っているのは、Mechanics and Materialsの実験のコース。スチールやアルミニウムなどの耐久性を推定し、実験を通して推定値がどのくらい正確であったか、力のかけ方により壊れ方にどのような特徴があったか、などを学びました。毎週レポート提出がありましたが、とても楽しい授業でした。

Q：夏休みにインターンシップをされたそうですね。
A：半導体の研究開発で近年成長している、マイクロンテクノロジーという企業のEnvironmental Compliance Groupで3ヶ月間お世話になりました。配属された部署は、半導体の研究開発や生産過程で使用される化学薬品の使用量などの条例に関わることが主な仕事でした。私はここで、水のサンプル収集やレポート作成を手伝い、アルバイトとはまた違った責任感や緊張感を持って仕事をしましたが、親切な方々に囲まれ、学校では教わらないたくさんのことを学ぶことができました。インターン最後の日には、同じ部署の人たちと食事をし、風船やカードなどのプレゼントをもらいました。インターンシップは、他校の生徒たちと出会えるよい機会でもありました。

Q：来年卒業予定ですが、大学留学をしたことに満足していますか？
A：卒業予定は2007年5月。英語力の習得はもとより、充実した内容の授業を受けられたことや多国籍な人々との出会いなど、大学留学したことにはとても満足しています。リサーチの機会にも恵まれ、留学前に描いていた通りの学生生活を送ることができていると思います。卒業後は帰国し、国内での就職を考えています。そのために12月に日本で行われるキャリアフェアに参加する予定。やはり、大学で身に付けた知識や技術、語学力を生かせる企業への就職が理想です。

Q：アメリカ大学留学を目指す人に向けて、アドバイスを。
A：留学は親もとから離れ、全く新しい環境に身を置くことで自分自身について考え、成長する機会を与えてくれます。不安なこともたくさんあると思いますが、自信を持って楽しい大学留学を実現してください。